先日、RF85mm F1.2L USMのレンズを使って動画を撮った話をさせて頂いたのですが、間違いだらけでした。
と言いますのは、その後(意を決して)このレンズを使って何度か動画を撮ってみたのですが、最初の印象が大幅に変わりました。
記事をコッソリ修正しようかと思ったのですが、間違いはしっかり正しておこなければなりません。
目次
重さはさほど気にならないは、大きな間違い
先ず、最大の間違いは重さです。
カメラとジンバルで3㎏は、それほど苦痛ではないと言っていたのですが、最初の数十分は確かにそうでした。
ところが、(人にもよるでしょうが)30分ほど過ぎた辺りから徐々にきつくなります。
たかだか3kg程度で、何でと思うかもしれません。
確かに手に持った3kg程度の荷物は大した事はありません。
ところがジンバル撮影の場合、体から離して構えるためモーメントが働き、腕と背中にかなりの負担が掛かるのです。
写真撮影の場合、カメラは身体に密着させるため、それから考えると非常に楽なのです。
ジンバルを使った撮影の場合、とにもかくにも機材は軽くした方が良さそうです。
ローアングルが多くなる
そしてもう一つ気付いた事があります。
それは撮影後半の動画が、何故かローアングルが多くなっている事です。
別に意図したつもりはないのですが、何故か多いのです。
その理由は、この記事を書いていて思い至りました。
疲れて腕が上がらなくなり、ついつい楽なローアングルで撮っていたのです。
これは意識して、修正しなければなりません。
ジンバルのブレは修正可能
気になったシンバルの上下の振動も、チルト軸のトルクを調整して解決できました。
ただし疲れてくると、腕が震えます。
被写体を中央に捉える事は可能
被写体を画面中央に捉え続けるのは難しかった件は、ジンバルのデッドバンドを狭くして、且つ追随性を速くしたらかなり改善できました。
広角撮影時もこの設定でいこうかと思うほどです。
被写体の大きさの変化が遅い
動画撮影はモニターを見ながら撮り続けるので、広角レンズとの距離感の違いは気にならないというのも大間違いでした。
確かに人物を狙った大きさで撮る事自体には特に問題はないのですが、被写体の大きさを変えるのに倍の時間が掛かるのです。
例えば35mmのレンズで人物の全身を撮るには3mなのに対して、85mmでは7mも離れなければなりません。
ですから、同じ大きさで撮るのであればその距離を保っていれば良いので、何の問題もありません。
ところが全身から上半身に迫る動画を撮ろうとすると、35mmでは1.5m近付けば良いのに対して、85mmではその2倍以上の3.5mも近付かなければならないのです。
このため、その移行時間は85mmの方が2倍以上もかかるのです。
撮った動画を見ると、被写体の大きさの変化が遅くて、いつもより間延びして見えます。
という訳で、85mmのレンズを使う場合は、いつもよりキビキビ歩かないと、動画がもっさりして見えるという事です。
まとめ
という訳で、重くて、被写界深度は浅くて、画角は狭くて、ブレ易くて、被写体に迫ったり離れたりするのに手間が掛かると、面倒な事ばかりなのですが、この独特の映像は病みつきになりそうな感じです。
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