2022/06/14
以前オーバーサンプリングよりドットバイドットの方が画質は良いとの気記事を書いたのですが、それでもやはりオーバーサンプリングの方が上だと思われている方が多いのではないでしょうか。
何しろ上にあります様に、4K映像に必要な画素数の3.3倍の豊富な情報量を凝縮して、などと書かれていると、いかにもドットバイドットより画質は良さそうに感じてしまいます。
ですが、本当にそうなるかどうか非常に単純な例で確認してみたいと思います。
下のチャートは、サインカーブのデータをサンプル数10で取り込んだものです。
するとご覧の通り、出力されたカーブはカクカクした形状になります。
次に同じサインカーブを、サンプル数を3倍の30個にして取り込んでみます。
するとご覧の様に、当然ながら比較的滑らかなカーブになります。
それではこの30個のデータを凝縮して、サンプル数10に変換するとどうなるでしょうか?
当然またサンプル10のカクカクしたカーブになると思うのですが、そう思わない方のために実際に計算してみます。
具体的には、下にあります様に隣接する3個のデータの平均値を出します。
そしてそれをプロットしたのが以下のチャートになります。
ご覧の通り、位相が変わって形状も僅かに変化しましたが、カクカクしたカーブに変わりありません。
すなわち、サンプル数をいくら増やして凝縮した所で、本質は何も変わらないのです。
またカメラの場合、画素数を3倍にすると、配線等の関係で当然1画素の大きさはどう考えても1/3未満になりますので、ドットバイドットの方が光を多く取り込める分画質は良くなるのです。
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