まさか。
まさかと思っていたら、本当だったとは。
もう絶句です。
α9 IIIに2400万画素のグローバルシャッターが搭載されたそうです。
よもや自分が生きている間にこんなカメラが登場してくるとは。
動体歪みが無いのは大した事ではなにのですが、ななな何と1/80000秒でシンクロ同調可能なのです。
間違えないでください。
1/8000秒ではありません。
1/80000秒です。
これが何を意味するか分かりますでしょうか?
これは例えばEV16の真夏のビーチでも、NDフィルター無しで大口径レンズを絞り開放(F1.2 1/45000秒 ISO100)で撮れて、更にその時ガイドナンバー5程度のストロボで4m先の被写体に対して日中シンクロが可能なのです。
ということは、カメラ内蔵の超小型ストロボでも、絞り開放の日中シンクロが可能になったのです。
Unbelievable!
これで完全にソニーが他社を抜き去ったと言っても良いでしょう。
と思ったのですが、仕様書を見るとこの1/80000秒を使えるのはソニー製ストロボ(HVL-F60RM2、HVL-F46RM等)使用時で、通常は1/500秒との事です。
HVL-F46RM |
HVL-F60RM2 |
なぜ???
確かに高速のシャッタースピードを使うには、極力発光時間の短いストロボを使用しないといけないのですが、それでも(多少ストロボの光は無駄になっても)シャッターが開いている間に発光すればストロボの光は画像に反映されます。
なぜ他社製ストロボは1/500秒に限定されるのでしょうか?
これについては現物を確認するしかないのですが、更なる問題は画質です。
グローバルシャッターとなると個々の受光素子の近くにメモリー素子を乗せなければならないため、受光量は確実に減るはずです。
そんな訳で早速ISO感度を調べてみると、何と以下との事です。
静止画撮影時: ISO250-25600 (拡張: 下限ISO125、上限ISO51200)
動画撮影時: ISO250-25600相当
これを見るとかなりびっくりではないでしょうか。
今どきのフルサイズの2400万画素となると、常用でISO100-102400、拡張で50~204800です。
ちなみマイクロ4/3の2000万画素が、常用でISO200-25600、拡張で80~102400で、α9 IIIと似た様な値です。
という事はα9 IIIの1画素の大きさはマイクロ4/3並みで高感度特性も画質も、マイクロ4/3並みと言って良さそうです。
そんな訳で、これはもう他社を寄せ付けぬ画期的なカメラと思ったのですが、α9 IIIは画質を犠牲にしてでもスピードを追求した機種という感じです。
私もさっき調べて常用ISO250〜には愕然としました。