ニコンのNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sが売れている様です。
Z 9との相乗効果もあるのでしょうが、他社のF4標準ズームが24-105mmの4.4倍なのに対して、この24-120mmは5倍ズームと言うのが魅力なのでしょう。
ところが105mmと120mmの画角を比べると、以下の様にそれほど大きな違いはありません。
むしろ誇るべきは、そのボケ量と価格です。
目次
ボケ量
下は被写体を同じ大きさで撮影した場合の背景のボケ量を、50mm F1.4のレンズと比べたチャートになります。(詳細はこちら)
この緑色のグラフをご覧頂きます様に、120mm F4のボケ量は、105mm F4より上なのは当然として、何と70mm F2.8よりも上なのです。
すなわち大三元の24-70mm F2.8より、(その気になれば)本レンズの方が背景をボカす事が可能なのです。
価格
更に、レンズ内手振れ補正を省いたためなのか、他社のズームレンズより安くて軽いのです。
かと言って手振れ補正が無いのが不利かと言えば、そんな事はありません。
実際思い出して頂きたいのですが、今までに手持ちで1/30秒以下のシャッタースピードでどれくらい撮った事があるでしょうか?
ゼロとは言わないまでも、限りなく少ないのではないでしょうか。
また手振れ補正が付いているからと言って、手持ちで1/15秒とか1/8秒で積極的に撮ろうと思った事もないでしょう。
また比べた訳ではないのですが、何となくレンズ内手振れ補正が無い方が、光学性能は上の様な気がしないでもありません。
そんな訳で、いつかこの4本のレンズのMTFを比べてみたいと思うのでありました。
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