Optical zoom at 120mmてどういう意味?

iPhone 15が発表されました。

iPhone 15 Pro Max

目玉はどうやらiPhone 15 Pro Maxに搭載されたテトラプリズムによる、焦点距離120mmの5倍光学ズームの様です。

テトラプリズムの説明図

そして、このカメラのキャッチコピーは以下との事です。

Appleの広告表示

ではこの英語(Optical zoom at 120mm)の意味が正確に分かる方が、どれくらいいっらしゃるのでしょうか?

そもそもこれは英語として成り立つのでしょうか?

直訳すれば、120mmにおいて5倍の光学ズーム、になります。

英語は日本語以上に論理的な言葉だと思っているのですが、一つの焦点距離で5倍ズームなんてあり得ないでしょう。

もしこれを正確に言うなら、Optical zoom from 24 to 120mmでしょう。

ネットの記事を見ると、平気で5倍光学ズームの望遠カメラと書かれています。

ではこれが何を意味するのか種明かしをしますと、この望遠カメラは単に120mm F2.8の単焦点レンズを搭載したカメラに過ぎないのです。

そしてこの5倍ズームというのは、標準カメラが24mm~48mm(2倍)が撮れて、さらに120mmが24mmの5倍だという事から来ているのです。

iPhone 15 Pro Maxのカメラ機能

24~48mmはクアッドピクセルを使ったデジタルズームなのでしょうが、48~120mm未満は恐らく48mmの画像を使った単純なデジタルズームなのでしょう。

これで5倍ズームといえるのでしょうか?

更にです。

標準カメラのズームについても、(クアッドピクセルとは言え)光学ズームではなくデジタルズームです。

すなわち光学レンズは、24mmと120mmのレンズしかないのです。

これで5倍の光学ズームと言って良い物でしょうか?

日本の光学機器メーカーでしたら、決してこんな呼び方はしないでしょう。

コメントを残す