絞りを1段変えるとボケの大きさはどれくらい変わるのか?

はじめに

絞りを開ければ、被写界深度が浅くなってボケは大きくなる。

そして絞りを絞れば、被写界深度が深くなってボケは小さくなる。

今どき小学生でも知っているような話なのですが、それでは絞りを1段開けたら、ボケはどれくらい大きくなるのでしょうか?

絞りが1段違う場合

具体的には、絞りF2.0F1.4にするとボケの大きさはどれくらい変わるのでしょうか?

答えを言ってしまいますと、ボケは1.4倍大きくなります。

上の写真で85mm F1.4と85mm F2.0の背景の白いボケの直径が、1.4倍異なるのを分かって頂けるでしょうか?

絞りが2段違う場合

それでは次に、絞りを2段開けたらどうなるでしょうか?

具体的には、絞りF2.8F1.4にするとどうなるでしょうか?

すると、ボケは丁度2倍大きくなります。

上の写真で85mm F1.4と85mm F2.8の背景の白いボケの直径が、2倍異なるのを分かって頂けるでしょうか?

絞りF1.4とF1.2の違い

では絞りをF1.4からF1.2にしたらどうなるでしょうか?

F1.4とF1.2は何段違うかなどと、悩む必要はありません。

実はもっと簡単に分かるのです。

その方法は、1.4を1.2で割るだけで良いのです。

1.4÷1.2は1.17なので、ボケは1.17倍大きくなるのです。

上の写真で85mm F1.2と85mm F1.4の背景の白いボケの直径が、1.17倍異なるのを分かって頂けるでしょうか?

開放値がF1.4とF1.2のレンズですと、値段は倍以上違うのですが、ボケは1.17倍しか違わないのです。

まとめ

まとめますと、

絞りを変えてどれくらいボケ量が変化するか知りたいのであれば、二つの絞値を割り算するだけで求められる、

という事です。

この機会に是非覚えておいて頂ければと思います。

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