目次
はじめに
過去3回に渡って、絞りや焦点距離によってボケの大きさがどう変わるかを見てきました。
今回はその続きで、被写体までの距離が半分になったら、背景のボケがどれくらい変わるかをお伝えしたいと思います。
50mmのレンズで被写体までの距離を半分にした場合
下は同じ50mm F4のレンズを使って、マネキンまでの距離を半分にした写真です。
2倍違っていると思われた方はほぼ正解です。
上の写真においては、マネキンから背景の点光源までの距離が5.5mなのですが、この場合ボケの大きさは2.2倍異なります。
100mmのレンズで被写体までの距離を半分にした場合
これではボケが小さいので、同じ条件で100mmのレンズで撮ったときも見ておきましょう。
これですと2倍以上に大きくなっているのが分かると思います。
背景が無限遠とゼロの場合
そうなると点光源が無限遠になるとどうなるかですが、何と差が減少して2倍になるのです。
すなわち背景が遠い方が、ボケの変化量は少なくなるのです。
では点光源が思いっきりマネキンに近付いている場合はどれくらい変化するかと言うと、当然ながらボケは思いっきり小さくなるものの、理論上ボケは4倍異なります。
まとめ
このため正確に言うと、被写体までの距離を半分にしたら、ボケの大きさは背景までの距離によって4倍(背景が近い)~2倍(背景が遠い)に変化すると言えます。
ただしボケの差が4倍になるときは背景が近くてボケが限りなくゼロのときですので、被写体までの距離を半分にしたらボケの大きさは凡そ2倍になる、と思って頂いて大きな間違いではないでしょう。
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