撮像素子の大きさが変わるとボケはどれくらい変わるのか

撮像素子が大きいカメラほどボケ易いのは良くご存知の事だと思います。

では撮像素子が大きくなると、ボケの大きさはどれくらい変わるのでしょうか?

答えを言ってしまいますと、ボケの大きさは撮像素子の大きさに比例するのです。

例えば、APS-Cサイズ機とフルサイズ機では撮像素子の大きさが(長さ比で)1.5倍異なりますが、同じ画角のレンズを使った場合、絞り値が同じでもボケの直径はフルサイズの方が1.5倍大きくなるのです。

またマイクロ4/3機とフルサイズ機では撮像素子の大きさが(長さ比で)2倍異なりますが、ボケの直径はフルサイズの方が2倍大きくなるのです。

例えば下にあります様にフルサイズの85mm F1.2のレンズと、異なる撮像素子の85mm F1.2相当のレンズがあったとします。


フルサイズ
85mm F1.2

APS-Cサイズ
56mm F1.2

マイクロ4/3
42.5mm F1.2

1インチサイズ
32mm F1.2

これらのレンズとカメラを使って撮ると、ボケの大きさは以下の様になります。

ご覧の通り、①のフルサイズのボケに対して、②のAPS-Cサイズが1/1.5、③のマイクロ4/3が1/2、④の1インチサイズが1/2.7と、ボケの直径が徐々に小さくなっているのが分かります。

ボケの大きさは撮像素子の大きさに比例する。

覚えておいて損はありません。