ボケ欠け写真

2021/12/2

またまたやってしまいました。

成功事例や自慢話より、むしろこういう失敗談の方がお役に立つでしょう。

下はEOS R6とRF85mm F1.2L USMで撮ってしまった、典型的なボケ欠け写真です。

ボケ欠け写真(EOS R6+RF85mm F1.2L+ND4でF1.2、1/8000秒、ISO100)

 

ご覧の通りで、恐らくこれほど酷(ひど)いボケ欠けの写真は、そうそうお目に掛からないのではないでしょうか。

何故ならば、下にあります様にボケを半分にするには、先幕電子シャッターを使って(レンズの焦点距離に関係なく)絞りF1.2の1/8000秒以上で撮る必要があるからです。(詳細はこちら

それはともかく、では何故そこまで知っていながらこんな写真を撮ってしまったかと言えば、普段はF4クラスの標準ズームレンズを使っており、その場合は(ボケ欠けは発生しないので)電子先幕シャッターを使っているからです。

その理由は、ご存知の様に両幕メカシャッターよりシャッター駆動の微振動を抑えられるからです。

また振動の一切無い電子シャッターを使えばボケ欠けは発生しないのですが、EOS R6の電子シャターは全く音がしないので、止む無く電子先幕シャッターを使っているという訳です。

そこで久々に(予定外に)F1.2のレンズを装着した所、両幕メカシャッターに切り替えるのをスッカリ忘れて、こんな写真を撮ってしまったという訳です。

全て自分の不徳の致す所なのですが、どうしても一言言いたくなります。

何でこんな事を、カメラ側で対応してくれないのでしょうか?

例えば、電子先幕シャッターを使っていたとしても、ボケ欠けが発生する絞りとシャッタースピードの組み合わせになったら、自動で両幕メカシャッターに切り替えてくれれば良いのです。

また電子シャッターでもスピーカーからシャッター音が出る様にしてくれれば、常時電子シャッターを使いますので、こんな切り替え忘れなどしないで済みます。

ところがキヤノンは、プロの要望を取り入れたとか言う話は良く聞きますが、何の下見もなくその場その場で全て一人で対応しなければならい一般ユーザーの切実な声など、全く聴き入れてくれません。

と、いつもながらの愚痴になってしまいましたが、少なくとも本件については明るい話があります。

それは、恐らく来年には登場するであろうメカシャッターレスのNikon Z 6IIIに買い換えれば、音の出る電子シャッターを使え、ボケ欠けを完全に防げるからです。

本当に期待してますよニコンさん。

 

コメントを残す コメントをキャンセル

モバイルバージョンを終了