YouTubeを見ていたら、非常に興味深い動画を見つけました。
それによると、EOS R5の4K動画は、ソニーのα7S IIIよりも高解像度との事です。
先日α7S IIIは1200万画素で、ドットバイドットに近い読み込み行なっているので、4K動画は最も優れているはずだとお伝えしたのに、何という事でしょう。
となると、以前お伝えしました以下の順位も間違いだという事になります。
ドットバイドット > オーバーサンプリング > 画素間引き
ですが、ですが、
EOS R5が高解像度なのは、4K30Pの高画質モードのときだけとの事です。
何だその高画質モードとは、と思って調べてみると、どうやらそれこそが正に8Kオーバーサンプリングによる4K動画の様です。
すなわち、EOS R5の4K30Pの高画質モードは、ピッタリ4倍の画像情報から作り出されているのです。
という事は、よくピクセルビンディングの説明で使われている2×2の4画素を1画素にまとめているのと正に同じなのです。
では2×2画素を一つにまとめるとどんな良い事があるかと言えば、思い付くのはデジカメのカラーフィルターに使われているベイヤー配列です。
ご存知の様にベイヤー配列は、赤青緑の4つの受光素子が1組となっているのですが、実際には各受光素子に補完した3色の色情報を持たせて4画素として出力しています。
ですが、一つの光をこの4つの受光素子に分割し、それぞれの受光素子が受け取った光の量をこの2×2の大きさの色情報だとすれば、解像度は1/4になるものの全く色補完のない純粋な画像を再現できます。
色補完がないという事は、単にモアレや偽色が無いと思われるかもしれませんが、見た目の最も顕著な差は解像度が大幅に上がる事です。
実際シグマのFoveonセンサーで撮られた色補完の無い写真を見て驚くのは、その解像度の高さです。
EOS R5の4K30Pが、ソニーのα7S IIIより優れているのは、恐らくこれが理由ではないでしょうか。
そんな訳で、先の順位は以下の様に改めたいと思いますが、いかがでしょう。
4倍オーバーサンプリング >ドットバイドット >端数オーバーサンプリング >画素間引き
キヤノンもこの事をもっとアピールすれば良いのにと思うのですが、どうしてしないのでしょう。
また同じく8K30P動画が撮れるソニーのα1の4K動画も気になる所です。
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