フィルム時代であれば、画質が良いと言えば、発色が豊かで、且つ粒子が細かい写真を指していました。
ところが写真がデジタルなってからは、この二つを全く別物として扱わざるを得なくなってきました。
何しろ解像度はカメラの画素数で一義的に決まるのに対して、解像度が同じでも画質が良い場合と悪い場合があるからです。
という訳で、このザラザラ感のない滑らかさを表す指標である画質(ノイズレベル)と、粒子の細かさを表す解像度の違いを、一目で分かる様な画像を作ってみました。
【解像度の違い】
先ずは分かり易い所で、解像度の違いです。
分かり易さ優先で大幅に解像度を下げていますが、右の画像は一つ一つの粒子(1画素)が大きいため精細感が低下しているのを分かって頂ける事でしょう。
今どきこんなに解像度の低い画像を見る事は殆どないのですが、ひと昔前のアナログ放送を今見るとこんな感じでしょう。
【画質(ノイズレベル)の違い】
次は画質(ノイズレベル)の違いです。
ご覧の通り解像度は同じなのですが、低画質の画像はザラザラした感じなのを分かって頂ける事でしょう。
おまけに色味まで変わって、僅かながら解像度も低下しているのが分かります。
これは1画素の受光量(電気に変換する光の量)が少ないのに、無理やりそれを電気的に増幅した事により、1画素毎に正確な色を再現できず、更にランダムなノイズも乗ったためです。
これを防ぐには、極力低ISO感度で撮るか、1画素の大きなカメラを使うしかありません。
【低解像度+低画質】
試しに低解像度と低画質を組み合わせたのが、以下になります。
条件次第なのですが、少なくともこれを見る限り、解像度より画質(ノイズレベル)の方が如何に重要なのかを分かって頂けるのではないでしょうか。
何しろ解像度が低下しても画質は低下しないものの、画質が低下すれば解像度も低下するのですから。
もっと極端な事を言わせて頂ければ、汚い4K動画より綺麗なFHD動画の方が優れているのではないでしょうか。
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