2021/12/17
目次
前置き
今時は800万画素の4Kが主流だと思われているかもしれませんが、実はそうでもありません。
当初は東京オリンピックの頃には4Kテレビの世帯普及率50%、2025年には80%以上という予想が立てられていましたが、実際はまだ15%ほどなのです。
そんな訳で、まだこの先数年は200万画素のFHDが主流と言えます。
ではこの200万画素とはどの程度の解像度かと言いますと、下のチャートをご覧頂ければ一目瞭然でしょう。
何と数十年も前の初期デジカメと同じ画素数なのです。
何が言いたいかと言えば、それほど少ない画素数だという事です。
すなわち今どきの2400万画素のデジカメでFHDの動画を撮るとしたら、そのデジカメの1/12の能力しか使っていない事になるのです。
ちなみに2400万画素のデジカメで選択できる最小画像サイズでさえ600万画素ですので、それより遥かに小さいのです。
さて、すっかり前置きが長くなってしまいましたが、ではFHD動画は200万画素と数千万画素のデジカメと比べて少画素であるが故に、どんな事ができるでしょうか。
その一つが先般お伝えしました様に、クロップしたり電子手振れ補正を使って、レンズを交換する事なく、且つ画質や解像度を低下させずに画角を変える方法です。
ただしこの方法ですと、少なからずカメラを操作しなければならず面倒です。
本題
そんな訳でここでは、レンズ交換もカメラの操作も一切無しで、FHD動画の画角を変幻自在に操る方法をご紹介したいと思います。
その方法は至って簡単で、4K動画を撮って後でFHDに変換する際に、PC上で画角を変えれば良いのです。
ご存知の様に4K動画(800万画素)はFHD(200万画素)の4倍の解像度(画素数)がありますので、4K動画から1/4の領域を抜き出しても、依然200万画素があります。
ですので、画像を2倍に拡大しても画質は全く劣化しないのです。
すなわち、もし上の画像をフルサイズの50mmレンズで撮ったとしたら、100mmまでなら自由に画角を変えた動画に編集できるのです。
これはかなり美味しい話ではないでしょうか。
何しろ撮影時は細かい構図などは考えずにとにかく広い画角で撮っておき、後で好きな様に構図を変えて編集できるのですから。
次に6K動画をFHDに編集する場合を考えてみます。
6K動画(2000万画素)ですと、FHD(200万画素)の10倍の画素数がありますので、上の様に150mmのレンズで撮ったのと同じくらいに大きくできます。
3倍のズーム比と言う事は、もし使用したレンズが24mmでしたら望遠側は72mmですので、標準ズームレンズを使うのと同じ事がPC上でできるのです。
最後に8K動画の場合を見てみましょう。
これをご覧頂きます様に、200mmのレンズを使ったのと同じ様に顔のアップまで画質を落とす事なく、編集できるのです。
4Kの普及はまだまだ先ではあるものの、ワンマンオペレーションで短時間で効率よく動画を作成するとなったら、極力高解像度の動画を撮っておいた方が良いと言えます。
そうなると4K120Pの撮れるカメラがほしくなるのですが、如何せん手も足も出ません。
SONY α1 |
α7S III |
EOS R5 |
ニコンから何とか普及機クラスで出して貰えると良いのですが。
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