パナソニックの危機感

弊サイトで褒めちぎっているLumix S5IIですが、もう一つ興味深い事に気付きました。

Lumix S5IIとLumix S5IIX

と言いますのは、Lumix S5IIはLumixブランドで最上位機種とも言えるLumix S1Hと動画性能がほぼ同じなのです。


Lumix S1H
(2019/9)

具体的には、Lumix S1Hの動画性能は、3:2の6K30Pとクロップの4K60P、それにFHD180fpsです。

すなわち、Lumix S5IIと同じなのです。

これはかなり驚きではないでしょうか。

実際キヤノン機の場合でしたら、

EOS R2
2400万画素
2021/12

EOS R5
(4500万画素)
2020/7

EOS R6
(2000万画素)
2020/8

EOS R
(3000万画素)
2018/10

EOS RP
(2600万画素)
2019/3

4K120Pが撮れるのはEOS R3EOS R5
8K30Pが撮れるのはEOS R5
クロップ無しで4K60Pが撮れるのはEOS R6 Mark II
1.1倍クロップで4K60Pが撮れるのがEOS R6
EOS Rはクロップの4K30Pまで、
EOS RPはクロップの4K25Pまで、

と明確に階層分けされています。

にも関わらず普及機のLumix S5IIの動画性能は、ほぼ最上位機種のLumix S1Hと同じなのです。

そんな事は、他社の事業部長や商品企画なら決して許さないでしょう。

何しろそんな事をしたら、上位機種を下位機種が侵食する恐れがあるからです。

にも関わらずそれをやったという事は、それだけパナソニックの危機感が強かった事の現れなのでしょう。

とは言いながらも、実は両機の動画性能に違いはあるのです。

何かと言えば、Lumix S1HAll-Iでも記録できるのです。

とは言え、All-Iの利点は編集でPCの負荷が多少軽くなる程度のもので、画質は全くと言って良いほど変わりませんので、やはりパナソニックの危機感は相当なものだったのは間違いないでしょう。