少しカメラに詳しい方でしたら、ご存知の話でしょう。
α7S IIIにおいては、1200万画素機として売り出していながら、実はクアッドベイヤーと呼ばれる4800万画素の撮像素子を採用している事を。
ですが、なぜα7S IIIにクアッドベイヤーの撮像素子を採用したのでしょうか。
クアッドベイヤーを採用した場合、1200万画素と4800万画素モドキの画像が撮れます。
実際アップルもiPhone 14 Proや15 Proのメインカメラには、このクアッドベイヤーの撮像素子が採用され、ズーム時にはこの4800万画素モドキの切り抜きが使用されています。
にも関わらず、なぜα7S IIIは1200万画素の画像だけしか出力されないのでしょうか?
その理由はこちらの記事にあります様に、従来4800画素モドキが画質として許容レベル外だったからだと考えていました。
ですが、ソニーの様な世界的なトップ企業がそんな初歩的なミスを犯すとは、誰がどう考えてもあり得ない事です。
そこでようやく思い付いた事があります。
それは像面位相差AFです。
像面位相差AFの場合、撮像素子上に画素欠損となるAFセンサーを数万個から数十万個埋め込むため、画素数が少ないほどそれによる画質の低下が懸念されます。
このため、α7S IIまではコントラストAFを採用していたくらいです。
或いはパナソニックのLumixシリーズにおいては、つい先日までコントラストAFにこだわっていたくらいです。
ではα7S IIIは、どうやってこの問題を解決したのか?
そうなると、このクアッドベイヤーを使って解決したのではないでしょうか?
ちなみに下は、キヤノンのデュアルピクセル CMOS AFのイメージ図です。
ご覧のクアッドベイヤーとは全く異なる構成なのですが、1画素を2分割(クアッドベイヤーの場合4分割)した受光素子をそれそれ読み込めるのは同じ事です。
そうなるとクアッドベイヤーにおいて、もしAFセンサー用素子に何かしらの手を加えていたとしたらどうなるでしょう。
これ以上はド素人が踏み込む領域ではないのですが、どうもこの辺にα7S IIIに高価なクアッドベイヤーを採用した理由が潜んでいそうな気がするのですがいかがでしょうか。
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