動画撮影で解像度の低下しないデジタルズームが使えると聞いて、俄然興味が湧いたフジフィルムのX-H2なのですが、不思議な事に8K30Pの動画は撮れるのに何故か4K120Pには対応していません。
X-H2(27万円) |
X-H2S(30万円) |
一方同時期に発売された2600万画素の裏面照射積層型撮像素子を搭載したX-H2Sは、下の表に有ります様にデジタルズームは使えないものの4K120Pに対応しています。
モデル (発売日) |
特徴 | 動画 | 自撮り | ストロボ | 連写 (電子) |
シャッター 速度 (電子) |
ISO感度 (拡張) |
画素数 |
X-H2 (22/7) |
X-H2Sとボディーは共通で、4000万画素の裏面照射型撮像素子を搭載した高画素最上位モデル。 これによって8K30P動画に対応したものの、電子シャッターのスキャン速度は1/90秒で連写速度はX-H2Sより低下。 4K動画撮影で最大2倍のデジタルズームと解像度4倍のピクセルシフトマルチショットを新規搭載。 他はX-H2Sとほぼ共通。 |
8K30P 6.2K30P 4KHQ30P 4K60P FHD240P |
対応 | 無し | 15 コマ (20コマ) |
1/8000 -30, B (1/180k) |
125- 12800 (64- 51200) |
4020 万画素 |
X-H2S (22/7) |
第5世代の裏面照射積層型撮像素子とエンジンを搭載した高速連写の最上位機種。 電子シャッターで秒速40コマ連写と、1/125秒でストロボ同調可能。 最大7段分の手ブレ補正を搭載し、ファインダーは576万ドット、モニターは162万ドットのバリアングルを採用。 動画は6.2K30P、4K120Pが可能で、Apple ProResにも対応。 |
6.2K30P 4K120P FHD240P |
対応 | 無し | 15 コマ (40コマ) |
1/8000 -30, B (1/32k) |
160- 12800 (80- 51200) |
2616 万画素 |
ちなみにフルサイズ機の場合、8K30Pの撮れる機種はいずれも4K120Pの動画が撮れます。
SONY α1 5000万画素 |
EOS R5 4500万画素 |
Nikon Z 9 4600万画素 |
そうなると、性能的にはX-H2は4K120Pを撮れる能力はあるものの、X-H2Sと差別化するために4K120Pを撮れなくしているのではないかと、勘ぐりたくなります。
いずれにしろ、X-H2が今後バージョンアップで4K120Pに対応する事はないのでしょうが、これでもし4K120Pが撮れれば、このクラスで鬼に金棒の存在になったかもしれません。
X-H2は、FHDであっても50P以上にすると1.14倍にクロップされます。
4K50P以上はH.264ならかろうじてクロップなしのようです。
このあたりと関連があるのでしょうかね。