目次
はじめに
先日、クライアントに知ってほしい、ISO感度の重要性なる記事を書いたのですが、ご覧いただけましたでしょうか?
そうは言っても、ISO感度を多少上げたくらいでは、誰が見ても差なんか分からないのだから、騒ぐ話ではないと思う方もいらっしゃるかもしれません。
では本当にISO感度を多少上げても、誰にも画質の差は分からないのでしょうか?
そんな訳で、実際に撮り比べてみましょう。
ISO100 vs ISO1600
下はフルサイズ機のEOS R6を使って、ISO100とISO1600で撮ったマネキンを等倍(100%)に拡大した写真になります。
するとご覧の通り、眉毛の下辺りを見比べるとISO1600の方が画像がざらついているのが一目で分かります。
ISO100 vs ISO200
次はISO100とISO200です。
この場合、確かに両者の違いは少なくなるものの、それでもじっくり見比べればISO200の方がザラザラしているのを分かって頂けると思います。
またもしかしたら、写真を大伸ばしする訳でもないからこの程度で問題ないと思われるかもしれませんが、クライアントの立場からすれば今後別の用途に使うかもしれない事や、トリミングして一部を拡大して使う事を考えれば、最高画質のRAWファイルで撮っておいてほしい事でしょう。
そしてISO100で撮ったRAWファイルは最もダイナミックレンジが広いので、現像時の露出可変幅が広く、いざとなればローキーにもハイキーな写真にも変更できるのです。
そんな訳で、クライアントの方々は発注した写真のISO感度は必ずチェックすべきだとお伝えしたい所です。
またもしISO感度の重要性を認識して頂いたとしたら、(後で揉めないためにも)事前にISO感度は下げて撮ってくれと撮影者に伝えておくべきです。
ISO100 vs ISO100(with Noinse Reduction)
なお上の写真はノイズ除去をOFFにして撮った写真なので、念のためにノイズ除去をONした写真もお見せしておきます。
ご覧の通りいずれの写真もノイズ除去OFFより画像が滑らかになってはいるものの、2枚を見比べればやはりISO100の方がより滑らかなのは分かって頂けると思います。
結論
最後に結論を申し上げますと、等倍に拡大すれば誰でもISO100とISO200の画質の差は分かるという事と、どんなにノイズ除去の処理をしてもISO200がISO100の画質を超える事は絶対にないという事です。
すなわち、撮影時にISO100で撮らない限り、後で何をやってもISO100の画質は決して得られないという事です。
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