先日サムヤンAF12mm F2 RF-Sの記事を書いたのですが、その際思わぬ事に気付きました。
フルサイズカメラ+APS-Cレンズの組み合わせだと、理論上カメラを横に構えたままAPS-Cサイズの縦位置撮影ができるのです。
フルサイズの公称値が24×36mmなのに対して、APS-Cサイズは16×24mmなので、フルサイズの中にAPS-Cサイズの縦位置はピッタリ収まるのです。
ところが、APS-Cのレンズをカメラに装着すると画面は強制的に横位置のAPS-Cサイズにクロップされます。
しかしながら、APS-Cレンズのイメージサークルを考えれば縦位置にクロップしても何の問題もありません。
手持ちならまだしも、カメラを三脚にセットした状態ですとカメラの向きを変えるのは非常に面倒ですし、横位置と縦位置では光軸がずれるので、これを合わせるのも一苦労です。
何故縦位置クロップも選択できる様にしないのでしょうか?
更に言わせて頂ければ、思い切って正方形も撮れる様にすれば、後で自由に縦位置/横位置が選択できます。
ただしこの場合、APS-Cレンズのイメージサークルから外れる場合があるのですが、その領域は画質保証外とすれば良いのです。
勿論フルサイズのレンズを使えば同じ事ができるのですが、安いAPS-Cのレンズでそれができるのは魅力です。
なぜ正方形でもクロップできる様にしないのでしょうか?
と思っていたら、それが可能な機種がありました。
それがソニーのαシリーズです。
下のマニュアルの抜粋にあります様に、αシリーズにおいてはAPS-Cレンズを装着しても、クロップしないで全域をフルサイズのまま記録できるのです。
この場合、後でトリミングを行なう必要があるのですが、それでも出来るのと出来ないのでは大違いです。
他社もこの様な柔軟性が欲しいものです。
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