手振れ補正の妥協点

2021/11/13

先日、手振れ補正を常時ONにするのは考え物だ、とお伝えしました。

なにしろ標準ズームレンズであれば、1/125秒以上の高速でシャッターを切っていれば、元々手振れしない画像を撮れるのですから、手振れ補正は何の意味もないからです。

かと言って、手振れ補正スイッチをその度にON/OFFするのは面倒ですし、コメントにも頂きました様に切り替え忘れるのも心配です。

ならば、自動で手振れ補正をON/OFFしてくれれば良いのですが、そんな願いを叶えて貰えるはずもありません。

そんな事を思っていたら、フト良い手を思い付きました。

EOS R6の手振れ補正には、下のメニュー画面にあります様に常時撮影時のみが選択できるのです。

EOS R6の静止画IS設定メニュー

望遠レンズを使用しているときでしたら、いつでもファインダーが安定して見える常時が良いのでしょうが、それ以外でしたら撮影時のみにしておけば、電池の無駄な消耗を防げます。

また撮影時のみにしておけば、手振れ補正制御用レンズも撮像素子も中央位置からスタートするので、常時より画質も良く、手振れを抑える効果も高い様な気がします。

そんな訳で、早速設定を変えようと思ったら、前述の静止画ISのメニューが表示されないではありませんか。

レンズ内手振れ補正が搭載されたレンズを装着すると、動画電子ISのメニューしか表示されない

何故かと調べてみると、レンズ内手振れ補正の搭載されたレンズを装着すると、(静止画ISのメニューが表示されず)手振れ補正は常時に固定される様です。

何でこんな仕様になっているのでしょうか?

こうなるとカメラの電源を入れて移動している最中も、無駄に手振れ補正は動き続けている事になります。

ソニー機の場合、シャッターボタン半押しやピント面拡大時にしか手振れ補正は働かないので、キヤノン機よりよほど合理的です。

キヤノンとしては折角最高8段の効果がある手振れ補正機能を搭載(開発)したので、何が何でも使わせたいのかもしれませんが、無駄な物は無駄です。

以上をまとめると以下の様になります。

①レンズ内手振れ補正がないレンズを装着時は、手振れ補正の設定を撮影時のみにしておけば、多少電池の無駄を防ぐ事ができる。

②ただしレンズ内手振れ補正があるレンズを装着すると、(レンズのISスイッチをONしている限り)手振れ補正は常時ONになり無駄に電池を消耗する事になる。

こうなるとやはり自動で手振れ補正をON/OFFする様にしてくれれば良いのですが、そんな事はキヤノンに望みません。

何故ならば、いつかニコン機に買い替える身ですので、今後はニコンに期待です。

 

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