日中シンクロの裏技
(濃いNDフィルターを使えば小さなストロボで日中シンクロができる)

2021/09/14(火)

過去3回、日中シンクロに関するストロボの光量の話をしてきましたが、いよいよ大詰めです。

過去3回の記事をまとめると以下の様になります。

  1. ストロボ同調速度以下であれば、真夏のビーチにおける日中シンクロでもガイドナンバー20程度の小型ストロボで対応できる。
  2. ただし、絞りを開けてストロボ同調速度を超えるシャッタースピードを使う場合、ハイスピードシンクロが必要になり、その場合やはりガイドナンバー60程度の大型ストロボが必要になる。
  3. どんなに濃いNDフィルターを付けても、絞りを調整する限りストロボの光量は変わらない。

さて上のまとめを読んで、何かオッと思われる事はありませんでしょうか?

もしそれに気付かれたら、貴方はかなり鋭い方です。

通常、日中シンクロで背景をぼかして撮る場合、②にあります様に大型のストロボを使う、というのがほぼ常識と言っても良いでしょう。

すなわち、小型のストロボで背景をぼかした日中シンクロは不可能というのが、一般常識です。

ところがです。

その不可能を可能にする手があるのです。

ではどうすれば良いかと言えば、思いっきり濃いNDフィルターを使ってシャッタースピードをストロボ同調速度以下に落とせば良いのです。

濃いNDフィルターを使えば、小型のストロボであっても日中シンクロが可能になる

そうすれば、小型のストロボであっても、背景をぼかした日中シンクロは可能になるのです。

何故ならば、まとめの①にあります様に、絞りを思いっきり絞ってシャッタースピードをストロボ同調速度まで下げると、ガイドナンバー20程度のストロボでも日中シンクロが可能で、尚且つまとめの③にあります様に、濃い目のNDフィルターを付けて絞りを開けて撮れば、ストロボの光量を増やす必要はないからです。

1/160秒 F10 ISO100(EV14)

例えば上の真夏のビーチの場合ですと、光量を5段分落とすND32のフィルターを使えば、シャッタースピードは1/160秒のまま絞りをF1.8まで開ける事ができます。

それでいてガイドナンバーは、20(1.8×2×5.7)のままで済むのです。

このガイドナンバー20をどうやって求めたかと言えば、絞り値のF1.8×距離2m×5段分のNDフィルターを付けた事に伴うストロボの光量アップ分である5.7(√32)で求められます。

計算方法はともかくとして、例え真夏のビーチであっても、ND32程度の濃いNDフィルターを使えば、小型のストロボであっても絞り開放の日中シンクロが可能という事です。

恐らくこんな事を言っているのは世界中探しても幣サイトだけだと思いますので、(使う使わないは別にして)是非覚えておいて頂ければと思います。