2021/11/23
ついに買ってしまいました、キヤノンのRF16mm F2.8 STM。
幣サイトの場合、発売から数年経ってからようやく中古品を購入するのが常なのですが、今回は予約して発売直後に新品を購入するという暴挙(快挙?)をやってしまいました。
その理由は、このご時世ですので、いくら待っても品不足で中古品もなかなか出ないだろう、と読んだからです。
幣サイトが新品を買うくらいなのですから、各光学メーカーは品不足で多少売り上げが落ちているかもしれませんが、(値引きの必要がない分)利益率はかなり改善されているのではないでしょうか。
何だかんだ言いながらも、物価の安くなるデフレよりインフレの方が景気が良くなるという理由が、何となく分かります。
何しろこれからも価格は下がらないと思えば、だったら欲しい時に買ってしまおうと、ついつい財布の紐を緩めるからです。
無駄話が長くなってしまいましたが、16mmもの超広角レンズが4万円以下で手に入るとは何とも良い時代になったものです。
iPhoneの超広角レンズがフルサイス換算で13mmなのと比べると少々物足りないのですが、それでもこのワイドな視覚は非常に魅力的です。
本来ならば購入する前に確認すべきなのですが、遅ればせながらこのレンズのMTFを、他のレンズと比べてみたいと思います。
目次
RF15-35mm F2.8 L IS USMとの比較
下は本レンズと大三元ズームの一角であるRF15-35mm F2.8 L IS USMのMTFチャートなのですが、RF15-35mm F2.8 L IS USMの広角端は15mmと、16mmより更に広角でありながら、MTFは全領域に渡って本レンズより優れているのは大したものです。
RF16mm F2.8 STMのMTF |
RF15-35mm F2.8 L IS USM(15mm)のMTF |
と言うより、いくら安いとは言えズームレンズより単焦点レンズのMTFが悪いというのは少々ガッカリです。
E16mm F2.8との比較
それはともかく、実は比較してみたかったのは、これではなくソニーのE16mm F2.8とです。
E16mm F2.8 |
このレンズはAPS-Cサイズ専用なので、フルサイズ換算で使い易い24mmの画角になります。
またフルサイズ機をAPS-Cサイズにクロップすれば、高感度のまま被写界深度を深くできますので、星空ポートレートには持って来いの組み合わせです。
下は以前E16mm F2.8を初代α7Sに付けて撮った写真なのですが、RF16mm F2.8 STMを使えばもっと良い画質で撮れるはずです。
何しろE16mm F2.8の発売は2010年と、今から10年以上前の設計になるのですから、RF16mm F2.8 STMがそれより悪いはずがありません。
おまけにフルサイズ用のレンズをAPS-Cサイズにクロップすれば、画質の良い中央部しか使わないので、APS-Cサイズ専用レンズより更に良くなる筈です。
そう思って比べたのが以下になります。
RF16mm F2.8 STM(左)とE16mm F2.8(右)のMTF |
お伝えしました様にRF16mm F2.8 STMをAPS-Cサイズにクロップした場合、画面中心から15mm(正確には14.4mm)以上の外側は使いませんのでMTFチャートに紗を掛けています。
これをご覧頂きます様に、RF16mm F2.8 STMをE16mm F2.8と比べると周辺部は大幅に改善されるものの、中心部は期待したほど良くはならない感じです。
と言うより、むしろE16mm F2.8は(低価格なれど)周辺部は目はつぶってでも、中心部をひたすら良くした事が伺えます。
いずれにしろRF16mm F2.8 STMを使って星空ポートレートを撮ったら、どんな感じになるか今から楽しみです。
ついでに手元にある、1インチサイズ機のPowerShot G7 X Mark IIIとも比べてみたいと思います。
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