2022/03/31
やっぱり単焦点レンズは写りが違います。
そんな事はとっくに分かっていながらも、ついつい楽なズームレンズを使ってしまいます。
それはともかく、1本の標準ズームレンズとその焦点距離をカバーする複数の単焦点レンズでは、どちらが安くて軽いのでしょうか。
思い立って調べてみる事にしました。
先ず対象とする単焦点レンズは、焦点距離24mmから85mmのレンズで、開放絞り値がF1.8で統一されているLumixのSレンズ4本です。
他社の単焦点レンズですと24mmから85mmの開放値は様々なので、比較してもどうしても曖昧さが残るのですが、これなら定量的に判断できそうです。
またこれらのレンズは重さは多少異なるものの、外観が同じで、重心位置もほぼ変わらないでしょうから、カメラをジンバルに乗せた場合、バランスとりの再調整なしに使えそうです。
さらにフィルター径が同じなので、動画撮影で必需品となるNDフィルター等を共有できるのが、何とも魅力的です。
対するズームレンズは、同じくLumixのS PRO 24-70mm F2.8です。
F1.8とF2.8では1.3段分(2.5倍)明るさが異なり、さらに望遠端が85mmと70mmと異なりますが、単焦点レンズとズームレンズの比較では丁度良いのではないでしょうか。
先ず価格ですが、下にあります様にズームレンズのS PRO 24-70mm F2.8が27万円なのに対して、24mmから85mmのF1.8の単焦点レンズ4本の合計が32万円です。
S PRO 24-70mm F2.8 935g |
S 24mm F1.8 310g |
S 35mm F1.8 295g |
S 50mm F1.8 300g |
S 85mm F1.8 355g |
単焦点レンズ4本の方が5万円高いのですが、F2.8とF1.8では1.3段も明るさが異なり85mmまでカバーしているとなると、むしろ単焦点レンズ4本の方が安いと言って良いでしょう。
何しろF1.8のレンズは、F2.8のレンズの2.5本分の光量を一気に取り込めるのですから。
次に重さを比べてみますと、ズームレンズ1本が935gなのに対して、単焦点レンズ4本が1260gで、325g重い事になります。
これもF値を考えると単焦点レンズ4本の方が軽いと言えるでしょう。
実際、キヤノンのF2の大口径標準ズームレンズであるRF28-70mm F2 L USMは、44万円で1430gなのですから。
RF28-70mm F2 L USM 1430g |
それからすれば、単焦点レンズ4本の方が、明らかに安くて軽いと言えます。
レンズ\項目 | 価格 | 重さ |
F1.8単焦点レンズ4本 | 32万円 | 1260g |
S PRO 24-70mm F2.8 | 27万円 | 935g |
RF28-70mm F2 L USM | 44万円 | 1430g |
そうなると意を決して単焦点レンズだけにしたい所なのですが、そこでどうしても問題になるのがレンズ交換の手間です。
単焦点レンズで撮る事自体は何とかなるとして、どうしても同じシーンを異なる焦点距離のレンズでも撮っておきたくなるものです。
ですが、その度にレンズを交換するのは、怠け者にとってはとんでもなく面倒です。
そうなると、カメラ1台では無理で、どうしてももう1台カメラが必要になります。
その場合、更にカメラ1台の数十万円と500g以上が上乗せになります。
悩みは尽きません。
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