下は先日パナソニックから発表されたLUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACROなのですが、他のレンズと明らかに異なる部分があるのですが、お気付きでしょうか。
そうなのです。
レンズ正面の文字が、他のレンズと異なって白ではなくグレーになっているのです。
これは接写時に、被写体にレンズ正面の文字が写り込まない様にするためとの事です。
これは素晴らしい。
恐らく殆どの方は気付いていないかもしれませんが、(被写体に関係なく)フィルターを付けた場合このレンズ正面の文字がフィルターの内側の面に反射してゴーストとなって画像のコントラストを低下させているのです。
特にレンズ正面に直接太陽光が当たると、明らかに影響を受けます。
フィルターも光学系の一部と考えたら、その内側に白いペンキで文字を書きますか?
ところで、うっかりこれは素晴らしいと口を滑らせてしまったのですが、実は既に同じ事をやっているレンズがあるのです。
それはキヤノンのRFレンズ群です。
RFレンズは、発売当初からレンズ名やフィルター径の文字は、全てグレーで統一されています。
ただしこれとてもフィルターに少なからず反射するので完璧とは言えません。
そんな訳で、レンズ名称やフィルター径は、全てフィルター枠の外側や鏡筒部に印字するのが理想と言えます。
ちなみにニコンとソニーのレンズの場合、いずれも昔ながらの印字方法です。
と書いていたのですが、読者の方からご指摘頂いて確認した所、ニコンのZマウントレンズもRFレンズほどではないものの、(鏡筒の指標文字より)僅かにグレーになっていました。(2022/1/25:追記)
ニコンはいつ頃からのレンズかはわからないですが、少なくともAF-Sレンズ以降のレンズは純粋な白文字ではなく微妙にグレーです。微妙なので反射を考えてなのかは分かりませんが、ちなみにZレンズはSEだけは、たぶんクラシック感の兼ね合いで完全な白文字。他は微妙にグレーです。
ご指摘ありがとうございます。
早速確認しました所、キヤノンのRFレンズほどではないものの、確かにレンズ鏡筒にある指標の白文字より若干薄くなっていました。
記事を修正しておきます。