目次
はじめに
カメラがデジタルになって、今では誰でも簡単に写真家になれる時代になってきました。
思うにその理由は4つあります。
消耗品費がほぼゼロ
その最たる理由は、消耗品費がほぼゼロという事でしょう。
フィルム時代であれば、フィルム代や現像代が必要でしたので、試し撮りなんて気軽にはできませんでした。
ましてや連写なんて、とんでもない話でした。
それが今では、何枚撮ってもほぼタダなのですから、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、という訳で誰でもそれなりの写真が撮れる様になりました。
撮った写真を直ぐに見れる
続いては撮った写真を直ぐに確認できる事です。
そうなると当然ながら失敗写真も直ぐに気付きますので、後でやっちまったーというミスを大幅に減らす事ができます。
更に撮った写真を確認して、その場でさらにあーしよう、こーしようといった応用も可能になります。
そうなると、今後は単なる一発勝負ではなく、こういった現場での応用力が必要になるかもしれません。
ISO感度を簡単に上げられる
そして3つ目が、毎度お伝えしておりますISO感度を簡単に上げられる事です。
フィルム時代でしたら、モノクロなら多少増感ができたのですが、カラーですとISO100以下に縛られていました。
ところが今では、(クライアントが画質に無知ならば)いくらでもISO感度を上げて、ボケブレを防げます。
RAWファイルで救済できる
4つ目はRAWファイルが使える事です。
フィルム時代でしたら、仮に高精細低感度のリバーサルフィルムを使ったとしたら、ラチチュードが±1/3段程度しかないので、それはそれは露出に気を使ったものです。
今時誰も使わない露出ブラケットは、その当時の遺物でしょう。
実際今では、2段程度の露出補正はRAWファイルを現像する事で簡単にできるため、多少の露出不良は全く気にしなくて済みます。
おまけに色味等もソコソコ修正可能です。
撮影データ(EXIFファイル)が残る
最後は、撮影データ(EXIFファイル)が写真の1枚1枚に残るという事です。
これは本当に素晴らしい。
フィルム時代でしたら、そんな事はやろうと思ってもできませんでした。
まとめ
以上をまとめますと、カメラがデジタルになった事で、写真は懐を気にせず撮り放題で、出力画像は即確認でき、ブレボケ防止の手抜きが簡単にでき、おまけに多少のミスは後で修正でき、更にしっかり撮影データも残るとなると、誰でも即写真家に成れるという訳です。
そうなると写真家の技量の差とは一体何なのでしょう。
ある写真家にとって、他者と差別化できるものは一体何なのでしょうか?
感性や思想や知識の差は多少あるとしても、最も大きなのは機材の差ではないかと思ってしまいますが、本当にそうなのでしょうか?
いつかそれについてじっくり考察してみたいと思います。
最近AIが作成した画像がコンテストで入選しました。
今後もっと発達すれば審査員もAIになり、AI がAIを審査する日も来るのではと感じてしまいます。
その時、人間の感性を超えているのか楽しみと恐怖の半々です。
コンピューターが普及し始めた頃も、似た様な話があったような。
カメラにAIが内蔵されて、ダメ出し、採点されたりとかね。
カラオケだな。