カメラに欲しい機能(随時更新)

2022/05/03

忘れない内に、カメラに欲しい機能をメモしておきます。

1. 絞りブラケット

Lumixには搭載されているのですが、絞り値を自動で切り替えて撮る絞りブラケットは、どうしても欲しい機能です。

Lumix S1シリーズの絞りブラケットに関する説明図

何故他社機は搭載しないのでしょうか。

明るい単焦点レンズを使うと、ついつい絞り開放で撮ってしまうのですが、それですと背景がボケ過ぎるきらいがあります。

そうなると、多少絞りを絞った写真も同時に撮っておきたいのですが、絞り環やダイヤルをカチカチ回すのは面倒でしょうがありません。

露出ブラケットやフォーカスブラケットより余程有効だと思うのですが、何故普及しないのでしょうか。

2. プリキャプチャ機能

マイクロ4/3機で普及しているプリキャプチャ機能ですが、ついにフルサイズ機のNikon Z 9にも搭載されました。

Nikon Z 9のプリキャプチャ機能説明図

決定的瞬間と言いながらも、所詮ここぞと思ってシャッターボタンを押した所で、コンマ数秒は遅れて写っています。

ちなみにクルマの場合でしたら、危険を察知してからブレーキが効き始めるまで平均で0.6秒を要するとの事です。

事前にプリキャプチャ機能をONにしておかなければいけないとか、電池を余計に消耗するとか、電子シャッターになるとか、少なからず短所はあるのですが、無駄に高速連写するより余程有効です。

3. パワーズーム

レンズで欲しいのは、動画撮影用のパワーズーム機能です。

下にあります様に、ソニーのEマウントレンズにはかなり以前からパワーズーム対応のレンズがいくつか用意されています。

これに対して他社でも、遅ればせながら徐々に商品化されています。

ではキヤノンはと言うと、とても一般人が買えない様な超高級パワーズームレンズしかない所が悲しい所です。

RF24-105mm F2.8 L IS USM Z

ただしそうは言いながらも、動画撮影中にズームさせるのは、滅多にあるものではありません。

実際テレビドラマや映画では、ズーミングしているシーンは殆ど見かけませんし、ズーミングを多用すると動画が安っぽく見えるのも事実です。

このため、どうしてもズーミングしたい場合は安価なAPS-Cサイズのパワーズームレンズを使うか、次にご紹介するデジタルズームで代用するのも手かもしれません。

4. 動画のデジタルズーム

不思議でしょうがないのは、なぜ動画でデジタルズームを使える様にしないのでしょう。

画素数の少ない動画であれば、クロップ(デジタルズーム)しても画質は低下しない

そうすれば単焦点レンズでありながら、画質を全く落とすことなく、ズームレンズとして使う事ができます。

もしかしたら、そんな機能を搭載したらズームレンズが売れなくなるからと、搭載を渋っていのでしょうか。

それとも素人が思うほど、シームレスに画素混合する事は、そんなに簡単な事ではないのでしょうか。

と言っていたら、ついに動画でデジタルズームの使えるミラーレスカメラが登場しました。

それが下にありますフジフィルムのX-H2です。

恐らく解像度無低下の2倍デジタルズームを世界で初めて搭載したフジフィルムのX-H2

これでしたら解像度を低下させずに2倍デジタルズームが使用可能です。

さらにフルサイズでデジタルズームを可能にしたのが、ニコンのNikon Z 9です。

恐らくフルサイズ機で解像度無低下のデジタルズームを世界で初めて搭載したNikon Z 9

本機には元々その様な機能は無かったのですが、2022/10に更新された最新ファームウェア(V.3.0.0)においてハイレゾズームという名称で本機能が追加されました。


Nikon Z 9のV.3.0.0に追加されたハイレゾズームのサンプル動画

これによって4K動画撮影時に2倍のデジタルズームが使用できる様になりました。

一方キヤノンにおいては、EOS R6 Mark IIから10倍のデジタルズームが搭載されました。

10倍のデジタルズームを搭載したEOS R6 Mark II

ただし残念ながら、これはFHDの24fpsでしか使えません。

他社並みの倍率で構わないので、全動画モードで使える様にして欲しいものです。

5. ストロボ用コマンダー内蔵

これも待ち望んでいる方は、意外に多いのではないでしょうか。

GodoxのストロボコマンダーX3

電波式のストロボ用コマンダーを、カメラに内蔵してしまうのです。

EOS R3ではコマンダーの電源をカメラ本体から供給できる様にしたため、コマンダーを大幅に小型化する事ができましたが、ここまでやるのなら何故カメラにコマンダー機能を内蔵しなかったのでしょう。

EOS R3に装着したスピードライトトランスミッター(ST-E10)

そうすれば邪魔なコマンダーをカメラの上部に乗せる必要もなく、いつでも離れたストロボを自由自在に操れます。

ただしその場合、サードパーティー製のストロボを操作できないのですが、コマンダーが無くなる事を考えれば、高い純正品を選んでも損はないでしょう。

6. 自動水平保持機能

静止画でも動画でも、自動的に水平を維持してくれる機能は欲しくないでしょうか。

ペンタックスK5の自動水平補正機能

既に一部のカメラには搭載されているので、普及するのも時間の問題なのかもしれませんが、水平が傾いた写真を編集ソフトで1枚1枚修正するのにはほとほと疲れました。

そんな事を思っていたら、何とキヤノンから水平保持機能を搭載したカメラが出現したのです。

自動水平補正機能を搭載したEOS R7

それがEOS R7に搭載された自動水平補正機能です。

これは何と、電子補正ではなくボディー内手振れ補正を使って行なわれているのです。


EOS R7の宣伝動画

すなわち、撮像素子を傾けて行われているのです。

ご存知かもしれませんが、キヤノンが呼ぶ所の自動水平補正機能は、EOS Kiss M2PowerShot G7 X Mark IIIにも搭載されていました。

ですが電子補正ため当然クロップされますし、大きな声では言えませんが、PowerShot G7 X Mark IIIの自動水平補正を使ってみても、効いているのかどうか分からない程度のものでした。

ところがEOS R7の動画を見る限り、何と4度近くも補正される様です。

補正量は4度近くありそうなEOS R7の自動水平補正

これだけ補正ができるのは、マウント径に対して撮像素子が小さいが故に手振れ補正の可動範囲が広いAPS-Cサイズ機だからかもしれませんが、とにかく素晴らしい。

難しいとは思いますが、何とかフルサイズ機にも搭載してほしいものです。

7. 蛇腹フード

その昔、中判カメラには必ずオプション設定されていた蛇腹フードはどこにいったのでしょう。

Hasselblad 500 c/m 80mm Plannar + Proshade

全くと言って良いほど役に立たないズームレンズ用のフードの代わりに蛇腹フードを付けたいのですが、フィルター枠に付けるのはどうしても強度的に不安があります。

RF24-105mm F4 L IS USMに装着した蛇腹フード

このため、強度のある鏡筒の外側に取り付けられる蛇腹フードを作ってくれないものでしょうか。

8. 露出設定リセット機能

何方も経験があると思うのですが、電源ON直後に撮った写真が、いきなり露出オーバーだったり、無駄にシャッタスピードが速かったり、ISO感度が異常に上がっていたりする事があります。

これは前回電源をOFFしたときの露出設定を記憶しているためで、便利な反面、撮影シーンが変わったときには不便です。

このためリセットボタンを1回押す、あるいは電電をOFF/ONすれば、露出設定をその場で最適な設定から始められる様にしたくなります。

キヤノン機のFvモードでそれに近い事ができるのですが、他社機においてもその様な機能を設けて欲しいものです。

9. マイク穴の風よけ

なぜこうもカメラのマイク穴はこんなにも無防備なのでしょうか。

素のままでしたら、風が強い日に動画撮影をすると、バリバリと盛大な風切り音が入ってしまいます。

風に対して全く無防備なマイク穴

これを防止するため、マイク穴に小さなスポンジを貼付するだけで、かなり風切り音を防げます。

マイク部にスポンジを貼付

にも関わらず、何故それをやらないのでしょうか。

10. 人物全員合焦機能

こんな事はないでしょうか。

人物を浮き上がらすために、絞りを開け気味にして複数の人物を撮影したら、片方の人物がボケていた。

奥行のある複数の人物を撮ると、一方の人物がボケてしまう。

このため止む無く、絞りを無駄に絞って被写界深度を深くして撮る事になります。

ですが、複数の人物の最短と最遠の距離を測定し、ピント位置をその中間にし、更にその範囲が被写界深度にギリギリ入る絞り値にしてやれば、正に理想の写真が撮れます。

とは言っても、現場でそんな悠長な事はやってられません。

そんな訳で、それを自動でやってくれるカメラはできないものでしょうか。

11. ストロボのチャージ音の復活

その昔、ストロボを使っていた方でしたら良くご存知でしょう。

ストロボが発光した直後、コンデンサーを再充電するためにキュイーンというチャージ音(コイルの発信音)がしていた事を。

チャージ音が懐かし70年代のストロボ

ところが最近のストロボは、発振周波数を制御しているのか、このチャージ音が全くしなくなってしまいました。

で、このチャージ音なのですが、撮影時に非常に役立つのです。

というのは、このチャージ音の大きさと長さによって、前回の発光量の強さが分かり、さらにこチャージ音が徐々に小さくなる事でチャージが完了したかどうかや、電池の消耗度が判断できたからです。

何とかこのチャージ音を、復活させて貰えないものでしょうか。

12. 安いチルトシフトレンズ

続いては、またまたレンズの話です。

余り興味はないでしょうが、一度チルトシフトレンズを使ってみたいと思いませんでしょうか。

キヤノンのTS-Eレンズ群

そう思って調べてみると、F値はF4~F2.8と暗いにも関わらず、思った以上に高価です。

その理由は、確かにレンズをチルトしたりシフトする機構が付いているせいもあるのですが、最大の理由はイメージサークルがフルサイズより遥かに大きい光学系を採用しているからなのです。

ではイメージサークルがどれくらい大きいかと言えば、中判サイズのカメラにも使えるほど大きいのです。

そうなると思われないでしょうか。

ならばチルトやシフトするときはAPS-Cサイズで良いから、イメージサークルはフルサイズ程度で、もっと安いチルトシフトレンズを作ってほしいと。

誰も聞いてはくれないでしょうが、ダメ元で書いておきます。

13. 録画開始音

恐らく何方でも、何度経験された事でしょう。

録画そしていたつもりだったのに、録画していなかったという事を。

最近は、録画開始と共にモニターに赤い外枠が表示される様になったのですが、それでも疲れていたり、周囲が明るかったりすると、見落としてしまったりもします。

キヤノンのPowerShotのG7 X MarkIIIに追加された録画中の赤枠表示

そこでお願いしたいのが、録画開始と終了時に音を鳴らしてほしいのです。

スマホでしたら、既にそんな仕様になっているのに、なぜカメラには備わっていないのでしょうか。

14. パワーフォーカス機能

静止画でしたら全く必要ないのですが、動画用にパワーフォーカス機能を搭載して貰えないでしょうか。

これがあれば、動画撮影中にピントが合っている状態から徐々にぼかす、或いはその逆が簡単にできます。

もっと我儘を言わせて頂ければ、アウトオブフォーカスなるボタンを追加して頂いて、押すとピンボケになり、離すと合焦するとなれば言う事ありません。

そうすればワンマンオペレーションながら、お洒落な動画が量産できます。

ネットでパワーフォーカスを検索すると下の様なごついシステムが表示されますが、そもそもレンズ内にAF用の駆動モーターが内蔵されているのですから、ここまでやる必要はないでしょう。

追加のハードウェアは一切必要は無いのですが、どこか願いを叶えて貰えないものでしょうか。

15.パワー絞り機構

通常レンズの絞りを開けたり閉めたりするには、レンズに付いている制御環を回したり、カメラ側の絞りダイヤルを回します。

これも静止画ならそれで全く問題ないのですが、動画撮影中にそれをやると、カメラが振動したり、回転音が入ったりします。

これを無音でボタン一つで操作できる様にできないものでしょうか。

それができれば、同じ画角のまま背景をボカしたり、クッキリさせる事ができます。

そんな事を考えていたら、実はそれに似た様な事ができるのでご紹介します。

それはモニター上のソフトキーで行います。

下はキヤノン機の場合ですが、モニター上に絞り調整画面を表示し、左右にある三角マークを押し続ければ動画撮影中に絞りを開けたり、閉じたりできるのです。

場合によっては、モニターに触れる振動を拾う事もあるのですが、使ってみる価値はあります。

 

 

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