キヤノンにするかニコンにするかの最終結論

はじめに

キヤノンからニコンに鞍替えするかどうか検討するため、Nikon Z 50を入手して半年以上経ちました。

最終的にはNikon Z 6IIIを見てからと思っていたのですが、ほぼ結論が見えてきましたのでそれをお伝えしたいと思います。

なお基本性能については大差ないといった感じなので、結論に大きく影響した操作性の違いについて触れておきたい思います。

ニコン機の優れた所

先ずはニコン機の優れた所です。

①電源スイッチの位置

ニコン機は電源スイッチがシャッターボタンの周囲にあり片手で操作できます。

電源スイッチがシャッターボタン周囲にあるNikon Z 6II

ところがキヤノン機は左肩で、片手では決して操作できません。

電源スイッチが左肩にあるEOS R6

その辺はキヤノンも認識している様でEOS R6 Mark IIでは右肩に電源スイッチが移りましたが、奥まっていてやっぱり片手では操作できません。

電源スイッチが右肩に移行したEOS R6 MarkII

ちなみにシャッターボタンの周囲に電源スイッチを設けたのは、フィルムカメラ時代のNikon F4が世界最初ではないでしょうか。

シャッターボタン周囲に電源スイッチを設けたNikon F4

キヤノンとしては、シャッターボタン周囲のえぐれた造形にこだわりがあると言いながらも、実はニコンの真似はしたくないという気持ちが少なからずあるのかもしれません。

それはともかく、このライバル機への対抗意識はニコンにもあるので、それは後ほどお伝えします。

②チルト式モニター

ニコン機は使い易いチルト式モニターを採用しています。

Nikon Z 50のチルト式モニター

ところがキヤノン機は、操作に手間の掛かり且つ180度開かないバリアングルを採用しています。

180度開かないEOS Rのバリアングルモニター

しつこい様ですが、幣サイトは生粋のチルト派です。

③コントロールリング位置

ニコンのコントロールリングは、全てレンズの根元にあります。

ニコンのレンズは全て根元にコントロールリングが付いている。

ところが、何故かキヤノンのコントロールリングはレンズの先にあったり、根元にあったりします。

RF24-10mm F4L USMのコントロールリングは使い難いレンズ先端にある

なぜこんなに使い難くしたのでしょうか?

④電源をONすれば、即露出値を表示する

ニコン機は電源をONすれば、当然ですが即露出値を表示してくれます。

ニコン機は電源をONした時点で露出を表示する

ところがキヤノン機は、シャッターボタンを半押ししない限り(測光タイマーをONしない限り)露出値を表示してくれません。

キヤノン機の場合、シャッターボタンを半押ししないと露出値を表示してくれない

どなたかこの理由を説明して頂けないでしょうか?

⑤無駄なボタン類が無い

ニコン機を見渡す限り、これと言って無駄なボタンは見当たりません。

無駄なボタンの無いNikon Z 50

ところがキヤノン機は、使いもしないボタン類(Lockボタン、M-FNボタン、RATEボタン、ズームロックレバー)が色々あるのが許せません。

使いもしないRATEボタンのあるEOS R6

使わなければ良いと言われるかもしれませんが、使わない物にお金を払うのはどうしても許せません。

ニコン機の困った所

以上の様にキヤノン機の不満をニコン機はかなり解消してくれてはいるのですが、いざニコン機を使ってみるとキヤノン機より使い辛い部分が少なからずあります。

ISO感度変更が面倒

例えばですが、ISO感度を変更するのに、ニコン機でしたら一度ISOボタンを押して後ダイヤルを回転させなければなりません。

一方キヤノン機でしたら、ISO感度変更機能を登録したダイヤルを回転させれば、即ISO感度を変更できるのです。

或いは、ISO感度をAUTOにする場合、ニコン機はISOボタンを押して前ダイヤルを1クリック分回さなければなりません。

ニコン機はISO AUTOにするのとISO感度を変更するのとが、異なる儀式になる

一方キヤノン機でしたら、タッチパネルでISO感度をタッチして、そのままスライドさせれば良いだけです。

EOS R6のISO感度設定メニューにはAUTOが含まれる

ニコン機の場合、ISO感度変更の思想が他社機と異なる(詳細はこちら)のですが、慣れないと使い辛いのは間違いありません。

AFエリアの変更が面倒

またニコン機の場合、AF方式を被写体検出から中央1点に変更する際、どれかのボタンを押してダイヤルを回して選択しなければなりません。

一方キヤノン機の場合、ボタンをカスタマイズすれば設定したボタンを数回押すだけで目的のAFエリアを選択できます。

背面ダイヤルが無い

恐らく背面ダイヤルが世界で初めて搭載されたのは、フィルムカメラのEOS-1ではないでしょうか。

EOS-1の背面ダイヤル

初めて見たときは何だこれはと思ったのですが、このダイヤルに触れたと途端、その滑らかな使い心地にいたく感動したものです。

昔話はともかくとして、ニコン機にはNikon Z 9にすら背面ダイヤルが無いのです。

背面ダイヤルが無いNikon Z 9

恐らくニコンのプライドとして、キヤノンが最初に搭載した背面ダイヤルは意地でも採用しないのかもしれません。

そして生粋のニコンユーザーも、それを良しとしているのかもしれません。

ちなみに未だに背面ダイヤルを採用していないのは、硬派のニコンとOMDS(旧オリンパス)だけです。

ですが、一度背面ダイヤルを知ってしまうと、なかなかこれが無いカメラに乗り換えるのには勇気がいります。

キヤノン機の優れている所

そしてトドメになった機能をお伝えしましょう。

Fvモードの裏技

それはFvモードの裏技です。

ご存知の様にFvモード自体は、殆ど役に立たないのですが、唯一役に立つのがこの仕様外と言っても良いFvモードの裏技です。(詳細はこちら

これを使えば、電源をONした瞬間に、それまでの露出設定は全てクリアされて、キヤノンの技術者がその時点で最適と思う露出設定から始められるのです。

これが無くなるのは、本当に困ります。

結論

ご覧の通り操作性についても、どちらも一長一短があるのですが、弊サイトとしては慣れてしまっている事もあり、今後も暫くキヤノン機にすると決めたのでありました。

ついでに言うと、これから出るであろうEOS R8の存在もこの結論に大きく影響しているのは言うまでもありません。

 

2件のコメント

愕然としたグリップのホールド力、5Dではなにか「イズイ」6D mark2を握って更にレンズを付けてみてワングリップでの持った感じがかなり良い、、「今までで最高の感じ」ての大きさは人それぞれだけど「カメラの方で修正や矯正で変わるといいな〜。」

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