Nikon Z 9はNikon Fの再来になるのか

 

今年も今日で終わりです。

そんな訳で、今年のカメラ市場を弊サイトが勝手に総括させて頂くと、Nikon Z 9で始まってNikon Z 9で終わった年と言って良いのではないでしょうか?

市場にあるカメラの最高峰とも言えるNikon Z 9

何しろ昨年末に売り出されたNikkon Z 9を、1年経っても超えられる機種が出てこなかったのですから。

それだけでなく、更に進化し続けているのですから。

本当にこのNikkon Z 9は凄いカメラです。

言い過ぎと言われるかもしれませんが、Nikon Fの再来とも言えるのではないでしょうか。

10年近く他社機を全く寄せ付けなかったNikon F

そうなると、果たして来年はNikkon Z 9を超える機種は出るのでしょうか?

恐らく出ないでしょう。

そう思う理由は、Z 9に搭載された映像エンジンのEXPEED 7が余りにも優れているからです。

ニコンのインタビュー記事によれば、EXPEED 7Nikon Z7 IIに対して何と10倍も処理能力が向上しているとの事です。

Nikon Z 9のインタビュー記事

NIkonZ 7IIにはEXPEED 6が2基搭載されていますので、もしかしたらEXPEED 7EXPEED 620倍もの処理能力を持ってるのかもしれません。

NIkonZ 7IIにはEXPEED 6が2基搭載されている

通常、ニコンを含めて各社の映像エンジンは凡そ2年毎に更新されます。

また仮に映像エンジンがムーアの法則に従うとしたら、映像エンジンは2年で2倍処理能力がアップする事になります。

もしそうだとしたら、ニコンは映像エンジンを一気に8年分も進化させてNikon Z 9に搭載した事になります。

さすがに8年分はないとしても、EXPEED 7はタダ者ではないのは何となく分かって頂ける事でしょう。

ちなみにα7S IIIから搭載されたソニーの最新映像エンジンであるBIONZ XRも、従来比最大約8倍の高速処理が可能と謳われているのですが、これは素子を2基搭載しての話なので、1基で考えれば4倍でしかないのです。

ソニーのBIONZ XRは2チップ構成

そうなると、どうみても当分Nikon Z 9を超える機種は出ないと思う次第です。

そして来年このEXPEED 7を搭載した中級機がニコンから出たら、市場を席捲するのは間違いないでしょう。

そして更にです。

2年後のパリオリンピックでこのEXPEED 7を2基搭載したNikon Z 9IIが出たら、EOS R-1も霞んでしまうかもしれません。

果たしてこの予想は当たるでしょうか?