動画を撮るのに従来のカムコーダ(ハンディタイプのビデオカメラ)が良いのか、それともミラーレスカメラの方が良いのか?
従来でしたら、ミラーレスカメラはEUの関税の影響で録画時間30分未満の縛りがあったので、長回しする動画撮影でしたら、必然的にビデオカメラの一択でした。
ですが、今ではその規制も撤廃されて、ソフト上の録画時間の制約はなくなりました。
ではその様な状況において、動画を撮るにはどちらが適しているのでしょう。
もし画質を優先するのであれば、当然ミラーレスカメラでしょう。
何しろ同じISO感度であれば、撮像素子が大きいミラーレスカメラの方が断然画質は上だからです。
ただしその場合、同じ絞り値でもミラーレスカメラの方がボケます。
このためビデオカメラと同じ被写界深度にするには、ミラーレスカメラはビデオカメラより絞りを絞って、且つISO感度を上げなければなりません。
で結局、被写界深度を同じにすると画質は同じになってしまうのです。
もっと分かり易く言えば、ミラーレスカメラの画質が良いのは、ビデオカメラより背景がボケているときで、背景のボケが同じならば画質も同じになるという事です。
そんな訳で、今まで通りボケが必要のない撮影でしたら、撮像素子が小さいビデオカメラの方が明らかに適しています。
何しろ撮像素子が小さければ、カメラ本体もレンズも小さくなりますし、画像の読み込み速度も速く、昇温も抑えられると良い事ずくめなのですから。
にも関わらずフルサイズのカメラで被写界深度を深くして撮るのは、正にアホです。
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