レンズの焦点距離と撮影範囲の関係

知っていると思っていたら、実は正確には知らなかった。

或いは間違えて覚えていた、というのは良くある話です。

という訳で、問題です。

ここに焦点距離25mmと50mmと100mmの3本のレンズがあったとします。

この3本のレンズを使って写真を撮ると、写る範囲は下図の様な関係になるでしょうか?

焦点距離が2倍と4倍異なるレンズの写る範囲

もっと分かり易く言えば、2倍のズームレンズを使えば被写体は2倍になり、4倍のズームレンズを使えば被写体は4倍の大きさになるか?という事です。

或いは焦点距離を2倍にするのは、画面を2倍にクロップするのと全く同じかという事です。

恐らく何方もYESと答えられる事でしょう。

答えを言ってしまいますと、確かにYESです。

下は3本のレンズを使って、同じ距離にある被写体を撮った場合のイラストです。

ちなみに25mmの水平方向の画角は20.41度、同じく50mmの画角は39.60度、100mmの画角は71.51度です。

これで、レンズから同じ距離にある写る範囲の水平方向の長さを計算すると、100mmで3.60、50mmで7.20、100mmで14.40とピッタリ倍々に増えています。

そんな訳で、正解はYESです。

と、ここで終わったら、毎度の事ながらもっと超広角のレンズでは違ってくるのではないかと、疑う方もあるでしょう。

試しに焦点距離12.5mmでも計算してみた所、水平方向の長さは28.80と、14.40の丁度2倍でした。

という訳でどんなレンズであっても、焦点距離が2倍になれば被写体は2倍の大きさになるのです。

更に言えば、レンズの焦点距離を2倍にするという事は、2倍にクロップするのと同じ事なのです。

ただし魚眼レンズは違います。

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