目次
はじめに
これは難しい。
今時のカメラでしたら、シャッタースピードは1/2段、或いは1/3段で設定できる様になっています。
そうなると、例えば1/500秒と1/1000秒の中間の値はいくつでしょうか?
カメラのファインダー表示を見れば分かるのですが、この程度の事でいちいちカメラを取り出すのも面倒です。
そんな訳で、計算で求めてみる事にしました。
するとそれが意外に難しいのです。
1/2段のシャッタースピード
例えば先ほどの1/500秒と1/1000秒の中間の値を求めてみます。
500に1000を足してそれを2で割って、1/750秒なのは 何となく 求められます。
ちなみにカメラの表示で見ても、1/750秒になっています。
これが理論的に正しい計算方法なのかどうかはともかくとして、簡単に求められそうな感じです。
1/3段のシャッタースピード
と思ったのですが、問題は1/3段です。
1/3ステップにおける、1/500秒と1/1000秒の中間の値はどうなるのでしょう。
ちなみにファインダー内の表示で見ると、1/500秒、1/640秒、1/800秒、1/1000秒となっています。
これは先ほどの1/2段と同じ様にはできそうもないので、一旦小数点表示にします。
1/500秒が0.002秒、1/1000秒が0.001秒です。
この間を3等分すれば良いので、0.001333…秒と0.001666…秒ではないでしょうか。
ところが、これをまた分数に戻すと1/750秒と1/600秒になってしまいます。
アレー、どうして合わないの?
結論
そんな訳で、かれこれ3日3晩悩んだ末にようやく思い付きました。
賢明な読者の方なら、もうとっくにお気付きの事でしょう。
そうなのです。
シャッタースピードが1/3段ずつ上がるに連れて、シャッタースピードの数値は均等な時間ではなく、均等な率で増えなければならないのです。
ではその率はと言えば、(2の3乗根である)1.26倍ずつ増えなければいけないのです。
また1/2段の場合は、シャッタースピードの数値は(2の平方根である)1.41倍ずつ増えるのです。
そうやって作ったのが、下の図です。
これさえあれば、わざわざ押し入れからカメラを引っ張り出す必要もありません。
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